ありのまま 今 起こったことを話すぜ コラ

ジャン・ピエール・ポルナレフとは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の登場人物であり、達人の剣技を持つスタンド「シルバー・チャリオッツ」の使い手。
第3部『スターダストクルセイダース』から登場。DIOの刺客だったが、アヴドゥルに敗れた後は命を救われ、妹を殺した仇J・ガイルを追うためにジョースター一行の旅の仲間のひとりとなる。
率直で正直な性格だが、自惚れの強い人間だと誤解される事もある。またひょうきんな一面もあり、ギャグシーンを担当する事も多い。第5部でディアボロと戦い命を落とし、幽霊となる。

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ジョースター一行の仲間になったポルナレフ。そこに旅行客の女性が承太郎に写真を撮ってもらうよう言い寄ってくるのだが、承太郎は拒否する。するとポルナレフが「写真ならわたしが撮ってあげよう」と女性たちにナンパな態度で「シャッターボタンのように君のハートも押して押しまくりたいな~」と言った。
つい先ほどまで妹の敵討ちをする、というシリアスな自分の背景を語っていた直後だけに、ポルナレフの性格の落差を見られるシーン。

「迷惑なんだよ。自分の周りで死なれるのはスゲー迷惑だぜッ! このオレはッ!」

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ホル・ホースとJ・ガイルとの戦闘で、アヴドゥルが銃弾に頭を撃たれて死亡する。ポルナレフは直前までアヴドゥルと喧嘩をしており、「おれは一人でいいと言ったのに、しゃしゃり出てくるからやられるんだ」と悪態をつく。花京院は「助けてもらっておいてなんてヤツだ」と憤慨するが、この悪態も実はポルナレフの悲しみの裏返しであり、彼は涙を流しながら「迷惑なんだよ。自分の周りで死なれるのはスゲー迷惑だぜッ! このオレはッ!」と叫んだ。
ポルナレフが実はアヴドゥルを信頼する仲間と考えており、後に「死んだアヴドゥルのためにも、生きるために闘う」と決意を新たにする事に繋がるシーン。

「『我が名はJ・P・ポルナレフ』『我が妹の魂の名誉のために!』『我が友アヴドゥルの心のやすらぎのために』………『この俺が貴様を絶望の淵へブチ込んでやる』J・ガイル………」

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J・ガイルのスタンド「ハングドマン」に、子供を人質に取られるという卑劣な戦法を使われた際のセリフ。憤慨する花京院に、ポルナレフは「かたきを討つ時はこう言うんだ」と言い、続けて「『我が名はJ・P・ポルナレフ』『我が妹の魂の名誉のために!』『我が友アヴドゥルの心のやすらぎのために』………『この俺が貴様を絶望の淵へブチ込んでやる』J・ガイル………」と、騎士の名乗りのような堂々とした態度で臨んだ。
すでにこの時、ポルナレフは反撃の為のアイディアを思いついており、このセリフの後逆転が始まる。その後花京院も反撃のアイディアを実行する際「我が名は花京院典明~」と似たような台詞を言っている。

「このおれを……マンガ家にしてみろッ! 子どものころからなりたかったんだッ! ディズニーより売れっ子のやつがいいッ! みじめなヤツはヤだぞッ 『ポルナレフランド』をおっ立てるんだ」

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「ジャッジメント」のスタンド使いカメオに「三つの願いを言え」と言われた時にポルナレフが叫んだセリフのひとつ。「このおれを……マンガ家にしてみろッ! 子どものころからなりたかったんだッ! ディズニーより売れっ子のやつがいいッ! みじめなヤツはヤだぞッ『ポルナレフランド』をおっ立てるんだ」と、実はポルナレフは漫画家に憧れていた事が判明する。結局すぐに思い直して「ガールフレンドがいい」と言い出したり、最終的に死んだ人間を蘇らせる願いに変える。

「3つめの…………第3の願いだけは本物だ……かなった…………」

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「ジャッジメント」のスタンドとの戦いで、ポルナレフは第3の願いで「アヴドゥルを生き返らせてみろ」と頼んだため、土人形の偽者のアヴドゥルに襲われる羽目になった。しかし背後に死んだと思われていた本物のアヴドゥルが現れ、スタンド「マジシャンズ・レッド」も披露して土人形のアヴドゥルを撃退。喜びのあまりポルナレフは「3つめの…………第3の願いだけは本物だ……かなった…………」と感動する。

「そこで問題だ! このえぐられた足でどうやってあの攻撃をかわすか? 『3択──ひとつだけ選びなさい。答え① ハンサムのポルナレフは突如反撃のアイデアがひらめく 答え② 仲間がきて助けてくれる 答え③ かわせない。現実は非情である』 おれが○マルをつけたいのは答え②だが期待はできない…」

ヴァニラ・アイスとの戦いで追い詰められた時のポルナレフの独白。ヴァニラ・アイスのスタンド「クリーム」は透明になって移動している間は無敵で攻撃する事ができず、一方的に触れたものを消滅させる。そこでデタラメに動き回っているように見せかけポルナレフを部屋の中心に追い詰め、円の軌道を描いて逃げ場をなくす作戦に出た。その時にポルナレフは「そこで問題だ! このえぐられた足でどうやってあの攻撃をかわすか? 『3択──ひとつだけ選びなさい。答え① ハンサムのポルナレフは突如反撃のアイデアがひらめく 答え② 仲間がきて助けてくれる 答え③ かわせない現実は非情である』 おれが○マルをつけたいのは答え②だが期待はできない…」と心の中で独白する。三択問題という形式も奇抜だが、この直後絶体絶命に陥り「答え③」「答え③」「答え③」となる絶望感と、イギーが命を賭してポルナレフを救う事に繋がる名シーンである。

「おれっていつもそうだ…いなくなってはじめてわかるんだ」

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ヴァニラ・アイスの攻撃から逃れるも、そのためにイギーが犠牲になった事を嘆くポルナレフ。アヴドゥルの突然の死とも重ね合わせ「おれっていつもそうだ…いなくなってはじめてわかるんだ」と振り返り、本当はイギーの事が好きだったと初めて気づく事になる。

「あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!『おれは奴の前で階段を登っていたと思ったら、いつのまにか降りていた』な…なにを言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……」

よくパロディネタとして用いられ、ファンの間で「ポルナレフ状態」(正体不明の恐怖に遭遇した事の比喩)という言葉を生み出したほど有名なシーン。単身DIOと遭遇したポルナレフは「戦うつもりなら階段を登れ。DIOの仲間になりたいなら階段を降りろ」とDIOに言われ、迷わず階段を登ったにも関わらず、次の瞬間降りていた。この直後、承太郎たちが駆けつけ、DIOは一旦退却するのだが、そこでポルナレフは承太郎たちに「あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!『おれは奴の前で階段を登っていたと思ったら、いつのまにか降りていた』な…なにを言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……」と、DIOのスタンド「ザ・ワールド」の恐ろしさを語った。

「今…感じる感覚は……おれは『白』の中にいるということだ…DIOは『黒』! ジョースターさんたちは『白』。『黒』と『白』がはっきり別れて感じられるぜ! 傷ついた体でも勇気が湧いてくる。『正しいことの白』の中におれはいるッ!」

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